教室選びのポイント

「習い事はしてみたいけれど、どうやって教室を選んでいいか不安で……」

そんな風に悩んでいられる方はきっとたくさんいらっしゃるでしょう。そうした方々のお役に少しでも立てばと、こんなページを作ってみました。いろいろな教室を見学に行く際のチェックポイントとしてお使い下さい。

 Q.個人レッスンとグループレッスン、どちらがいいのかしら? 

A. 個人レッスンとグループレッスン。どちらを選ぼうか迷っていらっしゃる方はきっとたくさんいらっしゃるでしょう。メリット、デメリットはそれぞれにあります。

 まず第一に、レッスン料が違いますね。大体、グループ料金は個人のそれの6割~7割程度に設定されていますから、確かに値段的にはグループレッスンは魅力的です。ただ、その分、レッスンの充実度も、個人レッスンの6割程度だと思って下さい。いえいえ、グループの人数が4人以上になったら、中身の濃さは個人レッスンの5割~3割まで落ち込んでしまうでしょう。

 最初は足並み揃って始めたグループレッスンでも、レッスンを進める内に修得度というのは必ず個人差が出てきます。それぞれのレベルがばらばらなった時、教師はどうするでしょうか? 一番遅れている人に合わせるか、それとも一番進んでいる人に合わせて進めるかどちらかしかありません。どちらにしてもレベルの合わないレッスンに付き合わなければならなくなった生徒さんには不満が残ります。といって、個人レッスンのように各人を個々に見て回れば、たとえレッスン時間が60分あったとしても、一人が見てもらえる時間は10分か15分ということになってしまいます。

 そんなわけで、レッスン内容的には、個人レッスンの方が結局はコストパフォーマンスに優れていると言っていいでしょう。

 私の教室にも、グループレッスンでは飽き足らなくなって個人レッスンになおった方が何人もいらっしゃいます。

 でも、グループレッスンにも捨てがたいメリットはあります。

 同好の仲間が増えるということです。同じ趣味の人に出会えるというのは、大きな喜びでもありますから。私も、同好の志を求めて、初めはグループレッスンに入った口ですから、そうした気持ちはとてもよく分かります。

 ただ、、個人レッスンでも、通っている間にそうした仲間は増えていく物です。特に、発表会などをやっている教室では必ず生徒同士のつながりも出来るので、あまり心配することはないでしょう。

 

 Q.レッスン料の他にどんな料金がかかるのかしら? 

A. 料金体系は各教室によってまちまちですから、ここのところは入門する前にきっちりと確かめておかなくてはいけません。

 ここでは、一般的な料金体系を説明しておきましょう。ただし、洋楽系と邦楽系ではシステムが違うので、分けて説明いたします。

 まず、洋楽系。二胡もこちらですね。

 現在月2回のレッスンが一般的です。レッスン料は、レッスンの都度払うチケット制か、一月分をまとめて払う月謝制か、何回分かのレッスン料をまとめて払う前納制、大体いずれかでしょう。入門時にはそれ以外に、入会金を払うのが普通です。指定のテキストや道具を買わなくてはいけない場合もありますから、こちらも確かめておいた方がいいでしょう。

 次に邦楽系。三味線はこちらですね。

 カルチャースクールでなければ、概ねは月謝制です。月に3、4回の稽古が平均的です。入会金は「お膝付き」という名目で、こちらもやはり必要です。その他、お中元、お歳暮に月謝一月分を包むのが、従来からの慣習です。慣習ですから、先生は要求しませんが先輩たちから決まり事年のご指導があったりします。ただし、これは、その教室の先生の考え方次第。うめまるみの教室のようにそういう物をいっさいいただかないところもあります。

 あと、料金に関連して確認しておかなければいけないのは、レッスンをキャンセルした場合のキャンセル料です。

 特に前納制や月謝制の場合は、休んだ場合、振り替えのレッスン日がもらえるのかどうか、確認しておいて下さい。一般的には、休んだらそのまま一回分のレッスン料は消化されてしまいます。別日に振り替えてくれる教室は少ないので、そのあたりもチェックポイントだと思います。

 そして。

 皆さん、楽器をいずれ購入する予算も頭の中に入れておいて下さい。楽器は、自分で楽器を持って家で練習しないと上達しません。これは、どんな天才にも当てはまる鉄則です。蟻の歩みでもOK。上達した実感がもてるからこそレッスンが楽しくなるのですから♪


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